「自分の右腕が何本も増えたように感じています」

COMPUS広報：津原佑奈

2023年04月14日

「学生」という幅広い年代と一緒に事業を展開していきたいと思い、長期インターンに取り組みました。

そうお話してくださったのは「早川工業株式会社」の代表である早川さん。

COMPUSで長期インターン生を採用した事について詳しくお話を聞いてきました。長期インターン生を採用して何が変わったのか、なぜインターン生を採用しようと思ったのか、リアルな声をお届けします。

長期インターンを導入しようか考えている方、採用された長期インターン生が実際にどんな現場、雰囲気で働いているのかを知りたい方に是非読んでいただきたいと思います。

早川工業株式会社：岐阜県関市にある町工場。製造業に携わるだけでなく　「B to C向けサービス」など社会の役に立つことに柔軟な姿勢で取り組んでいます。ダイバーシティ経営を推進し、社員それぞれの強みが活かされ、社員の「やってみたい」を実現できる会社です。

長期インターン生の導入経緯

・今回はCOMPUSから長期インターンを導入していただきました。どういった背景から長期インターン生を採用することに結び付いたのですか？

これまで我が社はダイバーシティ経営を基に取り組みを行ってきました。多様な人材を受け入れて活躍してもらう事は大切な考え方の一つだと思っています。これまで障がい者やLGBTQなど様々な特性を持った方も働きやすい会社作りを続けてきました。コロナ禍に入り、これまで作ってきた土台がある中でリモートワークやZOOMが普及し、兼業人材や副業人材を採用しました。そこで外部人材の良さを実感し、次は「学生」という幅広い年代と一緒に事業を展開していきたいと思い、長期インターン生を雇うことになりました。

　・長期インターン導入前に抱えていた問題はありましたか？また、その問題は解決されましたか？

長期インターン導入前は「重要度が高く、緊急性が低い仕事」に手をつけることが出来ていませんでした。長期インターン生を雇う事で、いつかやりたいと思って手をつけられていなかった事に挑戦出来るようになりました。

COMPUSを知ったきっかけ、利用を決めた理由

　・COMPUSを知ったきっかけは何ですか？

インターン生を募集しようと思った時に、キャリアバイト等に求人サイトを出していました。他のサイトにも求人を出そうと思っていろいろ調べ始めました。本社がある岐阜は地方なので「岐阜インターン」「長期インターン」と検索しているうちにCOMPUSさんがヒットしました。

COPMPUSを導入する事に対する懸念点

　・COMPUSを導入する前、懸念点はありましたか？

長期インターン生が本当に応募してくれるかという不安はありました。ただ、過去に外部人材を雇った経験があったため、地方の企業でも優秀な人材が来てくれる事は知っていました。「学生から企業を見たときに、早川工業がどれほど魅力的に映るのだろう」「ネームバリューがある方が人が来やすいのかな」と思うことはありました。

COMPUSのサービスに魅力を感じた点

　・COMPUSのサービスに魅力を感じた部分があったら教えていただきたいです。

求人ページのたたき台があったことが良かったです。規模の小さい町工場や零細企業は毎年新卒採用で動いているわけではないため、学生へのアプローチの仕方が余り得意ではありません。また、インターンを探している学生は就活をしている学生よりも1段階下の状態になります。その年代に向けた記事の書き方は最初戸惑うため、求人の土台があり本当に助かりました。

実際に来たインターン生について

・実際にどんなインターン生が来ましたか？

面談の時点で質の高い人材が多く来てくれました。現在は営業チーム、補助金チーム、リクルートチーム、オープンファクトリーチームの4つのチームでインターン生が活動しています。中にはチームを兼任している学生もいます。

・チームの兼任はインターン生にお願いしているのですか？また、学生は何がきっかけでチームの兼任をされるのですか？

基本的にこちらから兼任をお願いすることはありません。学生が「やりたい」と自分から提案して兼任することになります。

　・積極的に業務に取り組むインターン生が多いですね。ありがとうございます。ちなみに、インターン生を採用した後具体的にどんなアウトプットがありましたか？

例えば営業チームで言うと、インターン生が営業専任として入社し、新規開拓に重点を置いて業務に取り組んでくれています。工業系の会社なので実際に結果とお金が結び付くのに時間がかかりますが、既にインターン生が6~700万円ぐらいの新規のお客様、新しい仕事を取ってきてくれています。我が社のように小さい町工場には営業の部署がありません。けれどもインターン生が営業専任として入ってくれたことで町工場が特に苦手としている新規開拓に手をつけることが出来ました。

COMPUSで良かったこと

　・COMUSを利用しての感想をお願いします。

管理者側としても非常に使いやすいサイトになっていると思います。企業ページに関してはブログを書くような感じで簡単に編集がしやすく、訴求したい部分も簡単に色をつけたり強調する事ができます。町工場だとネームバリューが無く、都会の企業の方が学生から見れば魅力的に映るかと思います。そういった企業と従業員数や売り上げといった内容で戦うのは難しいです。COMPUSのように今行っている取り組みや写真を沢山載せて会社のことを細かく説明出来ると、地方の町工場なりの魅力を伝えやすいです。

　・COMPUSの印象を教えていただけますか？

自分自身が地方でインターン生を受け入れてやっているため、地方は長期インターンの文化が非常に少ないと実感しています。そういった意味で都会の長期インターン制度が盛んな文化であるのは羨ましいです。企業にとっても学生にとっても有益だと思います。だからこそ、COMPUSの地方で長期インターン生の受け入れがもっと広がって欲しいという考えに共感出来ます。これからも同じ志を持ってやっていきたいと思います。

COMPUSのここを変えてほしい

　・COMPUSを導入する際に分かりづらかった事、使いづらかった点はありましたか？

特にありません。強いて言うならば、面談のフェーズをもう少し細かく選べるようにして欲しいです。応募者の面談を我が社のインターン生が行っているため、応募者がどんな状況なのか細かく分かると良いなと思います。一次面談、二次面談のように現状を把握出来ると助かります。

リモートでインターンを行ってみて

　・今回、オンラインでインターンを行われてましたが、リモートで良かったことはありましたか？

重要度が高いけど緊急性が低い業務を強烈に進める事が出来ます。自分自身の右腕が何本も増えたような感覚です。いち経営者として自分がやりたいことを代わりにやってくれる存在という意味で凄く重宝しています。また、外部人材との接点が増えました。外部人材と一緒に仕事をすることで、自分が抱えている仕事のいつかやりたいと思っていた事を外に出すことができます。「いつかやりたい」を外に出す事で少しずつ社内に波及させていって、社内のスタッフにも自分の抱えている仕事をアウトソーシングできるようにしてもらっています。

　・では、逆にオンラインインターンで苦労したことはありましたか？

学生のモチベーションの維持が一番難しいですね。結果をどんどん出してくれるけれども学生生活を送っていく中で学業もプライベートもいろんな事が起こり安定したモチベーションを保つのは難しいです。インターン生との会話や接点が少ないので学生のモチベーションのキープがリモートインターンで一番大変かなと感じています。

・苦労したこと、出てきた課題はどうやって乗り越えましたか？

明確な正解が分からず、いろいろな対策を行っています。チャットの中では絵文字や柔らかい表現を多く利用してかしこまりすぎないやりとりをしようと心がけています。また、週1で定例ミーティングを行っていますが、ミーティングの最初の5分は必ず雑談を入れるようにしています。いきなり業務の仕事をせずにワンクッション会話を挟む事で、足りていないコミュニケーションの機会を増やしています。あと、最近「モニタリングシート」の導入を始めました。モニタリングシートには自分がどういう目的でこのインターンに応募したのか、採用された当初、今よりも知識が狭い自分はどんなことに取り組みたかったのかを月に1度記入して貰っています。今の自分がどう思っているかを書いてもらう事で、1ヶ月前、2ヶ月前と比べて自分は成長しているのか、目標は達成できているのかという振り返りと成果の確認が出来るようにしています。

インターン生がスムーズに業務に参画出来るように行っていたこと

　・インターン生がスムーズに業務に参画出来るように行っていたことを教えていただきたいです。

できる限りリアクションを早くする事を心がけていました。人によって業務に取り組む時間がバラバラで業務時間内に全てのやりとりを行う訳ではありません。そのため、できるだけ早くリアクション、検討する事で今取り組んでいる作業をストップさせないように心がけています。また、情報の共有化にも取り組んでいます。中小企業や零細企業にとって情報の共有は大変な部分の一つだと思ってます。今まで会社のサーバーに保存していたデータを少しずつクラウド化していくことで学生が自分達でチェックできる環境を整えています。