「良かったと思う経験のバトンを次の世代に繋いでいきたい」

「良かったと思う経験のバトンを次の世代に繋いでいきたい」

COMPUS広報:津原佑奈

2024年12月12日

自分達が「上の人に教えてもらってよかったな」という経験を次の学生に繋げていくことが社会への一番の恩返しだと思う

「株式会社まんがたり(以下まんがたり)」の代表である前田さんは、インタビューの中でそのようにお話くださいました。



COMPUS導入事例インタビュー3回目である今回は、学生時代に長期インターンの経験がある前田さんに長期インターンの導入や良さについてお話を伺いました。行動する大切さや失敗に対する考え方、長期インターンを通して得られるスキルについてなど非常に濃く・熱いインタビューになってます!

学生生活での一歩が踏み出せない方、社会人になることへ不安がある方、長期インターンのリアルを知りたい方に是非、読んでいただきたいです。


〇オンラインでインタビューにご協力いただきました!

株式会社まんがたり:2017年の夏 はじめて漫画家のタマゴと話して感じたことです。日本の漫画産業は出版社や取次ぎ書店の努力でどこでも漫画を買えるようになりました。しかし、今の世の中にいまいちフィットしていません。結果、多くの漫画家が生活に苦しんでいます。今の時代だからこそ、今の時代にフィットした漫画の形があるはず。出版社とは違う 「漫画家と漫画好きをダイレクトに繋ぐ」ことで、漫画を描き漫画を読むすべての人を幸せにします。


長期インターンの導入経緯

自己紹介をお願いします。

前田:株式会社まんがたり代表の前田です。よろしくお願いいたします。

始めに、長期インターン生の導入経緯について教えていただきたいです。

前田:そうですね。私は15年前、新卒で入社した会社でインターンシップを経験しました。その経験が「とても良かった」と思えるもので、そう感じる経験のバトンを次の世代に繋いで行きたいなという想いから長期インターンの受け入れに繋がりました。

・COMPUS利用前から長期インターン生の受け入れを行われていたのですか?

前田:元々、簡単にですが、自社で長期インターンの受け入れを行っていました。当時は、大々的にインターン生の受け入れを行うよりも、リファラルやご自身で挑戦したいと自主的にご相談頂いた学生の受け入れを行っていました。その中で、事業の拡大を試みるようになり、追加でインターン生の募集を考えていた時にCOMPUSと出会い、利用することにしました。


学生時代の長期インターンについて

15年前にインターンシップをご自身が経験されていたということで、その時の様子(勤務形態、業務内容等)を教えていただくことはできますか?

前田:当時は採用活動の一貫として仕事の体験的な形で行われていた、1カ月の突破型インターンシップに参加をしました。1日1万円の給与が出ており、場所は、東京のみでした。ITの会社のインターンだったのですが、内容は20日間の中で出た課題に取り組むといったものです。始めの10日で最初の課題に挑戦し、見事に突破出来たら最後の10日の課題に取り組むことができ、全てクリアすることで入社パスを貰えるといった内容でした。15年前だと入社面談のような形の就活がほとんどで、学生を受け入れて給与が発生するようなインターン、就活というのはほぼ皆無だったため、非常に珍しいスタイルでした。

・その時のインターンを通じて得られた経験やスキルについてお伺いしてもよろしいでしょうか。

前田:やはり、学生と社会人との違いを明確に教えてくれたことが一番大きかったです。教えてもらったり、サポートしてもらったりするのではなく、「全て自分でゼロから考え、結果を出す必要がある」という社会人の基本、社会の厳しさを存分に感じられたことが、僕としては良かったなと感じました。


COMPUSを知ったきっかけ

・私も、長期インターンに挑戦する中で、社会人としての世界を実際に経験できていることが大きいと感じています! 次の質問ですが、COMPUSを知ったきっかけを教えていただきたいです。

前田:とあるeスポーツの大会で、COMPUS代表の藤田さんと出会ったことがきっかけでCOMPUSを知りました。

ありがとうございます。実際にCOMPUSを知って利用にたどり着くまでの懸念点、心配点はありましたか?

前田:特になかったですね。強いて言うならば、金額の形態がどうなっているか気になっていました。

・事前にお話しいただいてた内容では、「学生の人が本当に応募してくれるのかが不安」というお声を頂いてたのですが、現在はその懸念点に対してどのような評価を持たれていますか?

前田:普通に応募してくれるんだなっていうのを使ってみてすごく思いました。

COMPUSのサービスに魅力を感じた点、利用を決めた理由

次に、弊社のサービスに対して魅力を感じている点を教えていただきたいです。

前田:COMPUSのサービスのコンセプトがすごく好きです! 

私は福岡出身で、東京でのインターンに参加するために一人で宿を取って行きました。関東の学生500人ほどが集まる中で、切磋琢磨しながらインターンを経験しましたが、地元では同じような経験をすることは難しかったと思います。また、関東の学生が情報を多く持ち、スピード感を持って就活しているのに対し、地元ではのんびりとした雰囲気があり、都市部と地方の情報量の差を強く感じました。

このCOMPUSというサービスが、地方学生の情報格差やインターンの場所提供といった問題解決にまっすぐアプローチしている点が非常に素晴らしいと感じています。もし、過去の自分がその時にCOMPUSを知っていたら、確実に利用していたと思いますし、非常に魅力的なサービスだと思います。また、私たちの会社は完全フルリモートで運営しているため、地方の学生にもチャンスを提供できると感じており、あえて地方に特化している点が素晴らしいと思います。さらに、定額制というビジネスモデルも利用しやすく、周りでインターン生を募集したいという会社には常におすすめしています!


長期インターンと地方

・私も実際に数ヶ月前までは就活生をやっていたんですけれども、面接であったり説明会に参加したりした時に、地方学生と、都市部に住んでいる学生では、就活に対する考え方や取り組むタイミングにギャップがあるなと感じました。

前田:そうですよね。

・全国の学生が同じ時代を生きているにも関わらず、都市部の学生が一歩先に進んでいるように感じました。特に驚いたのは、都市部ではアルバイト感覚で『大学生になったら長期インターンをする』という意識があるという話を聞いたことです。地方にも、これから活躍したいという意欲やスキルを持つ学生はたくさんいますが、挑戦できる環境が少ないことにギャップを感じ、もどかしさを覚えました。

前田:企業は、「挑戦したい」と意欲のある学生を受け入れてみるべきだと思います。スキルを重視するならば、社会人に副業を依頼する方が効率的です。しかし、学生時代たまたま見つけて挑戦したインターンが今の私に大きな影響を与えたことから、インターン生を受け入れること自体に価値を感じています。そのため、インターン生には「新卒で入らなくてもいい」と伝え、社会人のルールを学び、挑戦する意欲を育ててもらう場として受け入れています。実際に社会に出て働くと学校とは違う経験ができるので、「インターンに興味がある」という学生にはそういう機会に触れてほしいです。そういった意味で社会人と同じように働く機会を提供するCOMPUSの理念は非常に素晴らしいなと思っています。私の周りの経営者でそういう話が出た時には必ず薦めています。

長期インターンを導入してみて

・ありがとうございます。次の質問に移るのですが、インターン生が取り組んでいる業務内容について教えてください。

前田:漫画制作の会社なのですが、ある学生には漫画制作におけるディレクターという形で進行管理や、対漫画家さんや対クライアントさんとのコミュニケーションを任せていました。Web書店から依頼を頂き、漫画の制作を漫画家さんと組んで、企画の立ち上げから電子書籍化、納品などのお仕事を社会人と同じようにしてもらっていました。また、Webマーケをしたいという学生がいたので、その方にはWebマーケ周りをゼロから丸投げしてやってもらいました。あとは、人事に興味がある学生には「1人目の人事」として人事部長をやってもらっています。

・実際にお仕事を任せて良かったなと思えた場面や結果はありましたか?

前田:やっぱり良い漫画を作ってくれたりもしてて、本当に多くの人に読まれるようなものを作ってもらっているので、まっすぐ事業として一緒にやってくれてることがありがたいなと思います。

・先ほど「1人目の人事」として学生のインターン生に任せてたというお話がありましたが、人事の知識や経験が全くない方が挑戦されていたのですか?

前田:基本的にうちでやってもらう人は全て知識のないことをやっています。「興味があるかどうか」でしか聞いてないです。当然、その知識やスキルが無いから自分で調べて、勉強してもらいます。そうやって調べるうちに出た疑問や相談はもちろん受けますが、基本的には全部自分でやってもらっています。

・自分で1から調べて試して、結果を見て改善して次に繋げるということですね。

前田:うちの会社では、「問題解決は仕事だ」とみんなに伝えています。なので、問題解決するためにどうやったらできるかを考えるしかないと言ってます。丸投げするのが一番成長すると思っているので、一番難しい仕事でも責任を持って丸投げしています。なぜ失敗したのか、問題が何なのかと問題分析して、それをどうやったら改善できるのか、再発防止できるのか、解決できるのかという形で問題解決が仕事だよと伝えてます。社会人としての問題解決能力を持つことが人生で安定する唯一の方法だと私は思っているので、そのスキルを伸ばすために、難しい問題や課題を解決してもらっています。

・私自身も、できない事に対して否定するのではなく、できない理由を考え解決すること、失敗しても解決が大切とする風土が大切だなと思った経験があったので、そういう風土はインターン生の今後に繋がる素敵な考えだなと感じました。

前田:うちの会社には行動指針があり、、その1つに「主人公発想」というのがあります。漫画の会社というのもあってこの言葉を入れていて、「自分の人生の主人公は自分だから、自分が主人公としてどうするのが一番ワクワクするのか」を考えてほしいなと思います。モブキャラだったら我慢することでも主人公なら踏み込んでほしいです。完璧なのが主人公ではありません。僕が好きな漫画の主人公は失敗や挫折をしても最後は立ち上がってもう一度がんばります。自分の主人公は自分で、その主人公にとって前田はモブだと思ってやってほしい。いい意味で利用して自分が好きな主人公のようになってほしいです。その中でお互い尊敬できれば長く働けばいいし、環境や状況が変わればそれを抱えたうえで面白いねって言い合えたらいいです。うちを卒業したメンバーにも全員頑張ってくれというふうに応援しています。

COMPUSを利用して良かったこと

・本当に素敵な文化ですね。 次の質問に移るのですが、実際にCOMPUSを利用して良かったことを教えていただきたいです。

前田:本当にやる気のある良い方が多かったです。とりあえず受けてみようみたいな人がいませんでした。本当にCOMPUSというサービスを通して自分で挑戦したいなと思う人が沢山いらっしゃるのは、COMPUSさんの発信がしっかり受け取られているところでもあるのかなと思います。

使いづらかった点や、サポート体制の不安はありましたか?

前田:いやないです。特に困ったことがあって聞いた時も、すぐ回答してくれたりもしましたし、そもそもサービスがすごく使いやすい設計なんで、特に困ってないです。

オンラインで長期インターンを取り入れてみて

・ありがとうございます。 インターンをオンラインで実施されているということで、インターン生をオンラインで受け入れてよかった点について教えていただきたいです。

前田:やっぱり全国にいる広く優秀な学生と出会うきっかけを貰えたことじゃないかなと思います。今まで働いてくれたメンバーは、山口や関西、東北など全国各地の学生でした。場合によっては留学に行くときも「やりたい」と言って稼働してくれた学生もいました。もちろん、海外だったので稼働を少し減らしましたが、続けてくれました。そういう面もあって、場所を選ばずにチャレンジする環境を提供できたのはすごく良かったです。

・オンラインでやってるからこそ日本全国のチャレンジしたい学生さんたちを受け入れることができたということですね。

前:そうですね。それに出会えたことが嬉しいです。

逆にオンラインインターンをしている中で苦労された点はありましたか。

前田:そんなに無いです。もともと、インターン生を受け入れる前は先ほど申し上げた形で副業受け入れをしていたので、オンラインで仕事をしてもらう為のマニュアル、運用フローを意識して会社の体制を作っていました。なのでオンラインインターンをする中での苦労は無かったかなと思います!

〇業務中の様子

オンラインインターンで工夫したこと

ありがとうございます!経験が無いインターン生に業務を任せる中で工夫されていたことはありましたか?

前田:まず、大前提として会社について知ってもらいました。会社で使うツールについてのキャッチアップはキャッチアップシートというものを活用して1、2週間で把握してもらえるようにしています。社会人の業務委託の方にもやってもらっているのですが、そういった事に取り組むことによってスムーズに業務に参画できるようになりました。あと、1on1を必ず週に1回行っています。一対一で私とのMTGを必ず仕事としてやっているので、分からないことは全てその場で解消してもらっています。

オンラインで連携をする中で1on1は必要になりますか?

前田:私は非常に大事だと思っています。会社で1on1の手引きを作って必ずインターン生には確認してもらっています。そもそも1on1は、二人だけの時間として集中して自分だけの話を聞いてもらえることで他の人がいたら言いにくいことを引き出す時間になります。業務連絡だけではなく、相手の考え方や理由、背景を聞くことで相互に理解をする時間です。任せている業務に取り組む目的や目標を細かく共有することでお互いが大切にしたい要素を知ることができます。逆に緊急度が高い内容はSlackで伝えています。みんなのやりたいことが少しでも多くできる環境を作っていきたい、そして会社としても成長したいという想いを持って取り組んでいます。

とても素晴らしいことですね。オンラインでインターン生を受け入れる上で、インターン生や会社のために多くの工夫をされている事が分かりました。

COMPUSを利用してみて

・次の質問ですが、もしCOMPUSを他の企業におすすめするとしたら、10段階でどの評価になりますか?

前田:そうですね。僕はもう10で常に薦めていいサービスだなと思ってます。活きの良い学生が欲しいなと思っている人はみんな使って欲しいと思っています。

最後に

・ありがとうございます。今後もいろんな企業、挑戦したい学生にCOMPUSをアピールできたらと思います。 最後に、実際にこれから長期インターンシップを導入しようと考えている企業、長期インターシップに挑戦しようとしている学生にそれぞれ一言いただきたいです。

前田:企業に対しては、スキルや経験を積めるような社会人経験を提供して、学生と一緒に成長したいと考える方に使ってほしいなと思います。自分達が「上の人に教えてもらってよかったな」という経験を次の学生に繋げていくことが社会への一番の恩返しだと思っていて、そこに共感できたら1人でも2人でもインターン生の受け入れにチャレンジしてほしいです。同じ想いを持って長期インターンを取り入れる会社があったら嬉しいなと思います。

学生には失敗を恐れずに挑戦してほしいという事を伝えたいです。失敗するぐらいどんどん高いハードルに挑戦して、早く社会人の経験を積む事を是非お勧めしたいです。本当に誰もが解決しない0⇒1になるような問題を解決していく事に挑戦することが社会人経験に置ける根幹として大事だなと思います。スキルや能力よりも期待していることは「成長意欲」と「やる気」だと考えているので、気持ちの準備ができたらどんどん挑戦して、失敗しても人生が終わるわけではないことを知ってほしいです。失敗が成長のもとであり、失敗をすることが当然の世界の面白さに気付いて欲しいし、それが人生を安定させる気付きになるので頑張ってください。

・やっぱり、未経験の世界で失敗するってすごく怖いことだと思います。だからこそ、このように「失敗しても大丈夫」と言ってくださることで挑戦することに対するハードルが下がりますね。これから新しく何かに挑戦する学生、就活に取り組む学生、社会に出る学生、様々いると思うのですが、このマインドが日本全国の学生に広がってほしいなと思います。

前田:本当にそうだと思います。社会人になって失敗したらダメじゃないかという大きな錯誤と、その印象を与える社会をどうにかしたいです。実際には面白く、楽しく全力で働いている大人も沢山います。僕は個人的に人生を本当に楽しんでます。死んだ魚の目をしたように通勤している人ばかりではなく、休む休まないよりも面白いからと、やりたい事をやりまくっている大人達も多くいます。挑戦することが全てではないですが、挑戦までのあと一歩が踏み出せないという人がこういったインターンを経験に、一歩進むきっかけになってほしいです。

・私も、学生が持つ「働く」に対するイメージを長期インターンをきっかけに変えていきたいと思います。「働くこと」にワクワクする人を増やせるように、これからもCOMPUSは挑戦し続けます。

本日は素敵なお話をありがとうございました。

インタビュアー:株式会社COMPUSインターン生 津原佑奈

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