ネットワークデータを安全に
オフィス、工場、交通、医療現場などあらゆる分野につながるIoTが浸透しています。社会活動の基盤を支え、その安全性が時に人命を左右する危険をもはらむ今、もはや「ネットワークセキュリティ」はあって当然のものになりつつあります。
そんな中、人が使うパソコンやサーバ、あるいは企業ネットワークに向けてあらゆる側面でセキュリティを標榜しビジネスを展開するベンダーは数多く存在します。一方、製品の中に組み込まれてその製品やシステムの安全を守る製品組み込み向けのセキュリティについてはあまり注目されていませんでした。
しかし、IoT時代には人が利用するパソコンのようなものだけでなく、あらゆる機器がネットワークに接続されます。そのような機器や機器を含めたシステム全体の安全が重要な課題となってくることは当然の流れでした。その可能性にいち早く目をつけていたのが、ネットワークセキュリティの世界的専門ベンダである「wolfSSL」。創業者が、製品組み込み用として安心して利用できるセキュリティライブラリの潜在ニーズに気づき、同社を創業したのは2004年でした。
そのニーズは、オープンソースによる開発で実現させました。商用ライセンスとのデュアルライセンスで提供するビジネスモデルと融合させ、事業の継続性を確立。この分野で世界のオンリーワン企業となり、現在の取引実績は世界2000社以上になります。日本でも多くの業界No.1企業を顧客に持ち、さらに成長を続けています。
wolfSSLはロケーションを問わず独自の技術を持つエンジニアの力を結集することを基本ポリシーとしています。従って、多くのエンジニアは基本的にリモート環境で勤務し、米国、欧州、オーストラリア、日本と多国籍のエンジニアが在籍しています。
そういう背景で、この度は日本から腰を据えてプログラミングスキルを磨きたい人、セキュリティ技術、暗号技術を掘り下げたい学生を応援するためにリモートインターンのプログラムを企画しました。世界中のさまざまな製品に組み込まれ長期に安定して利用される一方、オープンソースで世界中に公開されるセキュリティソフトウェアには、単に機能的な完全性だけではなく、さまざまな角度からの製品完成度やそれを実現する技術力が求められます。インターンシッププログラムでは、その中にリアルに参加することで通常学校、テキスト、あるいはネットで学ぶプログラミング知識を超えた様々なスキルやノウハウを学ぶことができます。
wolfSSLの業務内容
ネットワークセキュリティプロトコルと関連ソフトウェアの開発、提供、サポート
• 軽量な組み込みセキュリティのためのテクノロジーを提供
• 自社独自開発のネットワークセキュリティライブラリを開発、販売・サポートを世界展開
詳しくはwolfSSLのホームページ(wolfssl.jp, wolfssl.com)を参照してください。
会社の雰囲気
wolfSSLは小規模なテクノロジー企業ですが、多国籍のエンジニアが在籍しています。日本在住のエンジニアもフルリモートで勤務し、グローバルチームとして国境の隔てなく連携して、エンジニアリング業務を進めています。
世界中のお客様の製品に安心して組み込んで長期間利用していただけるソフトウェアには、単に最先端技術を追いかけるのではなく、経験と知識の積み重ねによる熟練した職人エンジニアのみが実現できる高い完成度、成熟度が求められます。そのため典型的な米国のテクノロジー系企業と少々異なり、wolfSSLには長期間落ち着いてそれぞれの専門性にこだわり、その専門性を磨いていくエンジニアが集まっています。会社もそうしたエンジニアを応援する企業文化を持っています。
現在のCTO(最高技術責任者)は、創業時の中心エンジニアであり、その他の中心的エンジニアの定着率も極めて高い点は、wolfSSLの一つの特徴でもあります。
今年は、これまで新型コロナのために一時的に休止していた、グローバルチームメンバーがリアルに一堂に会する全社チームミーティングをひさしぶりに再開しました。写真はその時の様子です。
インターンシップの業務内容
ネットワークセキュリティ製品開発の一翼を担っていただくインターン生を募集します。勤務時間帯や時間数は学業の状況との兼ね合いなどで柔軟に調整することができます。また、無理な負担にならないようにできるだけ期限などの制限の緩いもの中から選ぶようにしています。一方、成果は実ビジネスに何らかの形で貢献できるものをお願いするので、本気モードで取り組んでいただくことを期待しています。
• 原則C言語によるプログラミングをお願いしています。
• wolfSSL製品を使ったサンプルプログラム作りなどからスタートし、経験やスキルに応じて製品テストのためのプログラム、wolfSSL製品への機能の追加などを担当していただきます。
• 開発工程の最初からテスト、最終的なマスターへのマージ、ソースコード公開までの一連プロセスを一貫して経験します。
• その過程で必要となる関連技術情報の調査などを担当する場合もあります。
開発環境
• 開発言語:主にC言語、必要に応じてJava, Pythonなど
• 開発環境:Git/GitHub, JenkinsなどDevOpsによるCI、分散開発
• 開発プラットフォーム:Linux、MacOS、Windows
• ターゲット環境:Linux, 組込みLinux, Windows、各社RTOSなど
業務体制
日本人の先輩エンジニアのサポートのもとで原則一人でのプログラミング業務となります。日本法人での採用ですが、プロジェクトは地域、国籍によらずそれぞれの業務、専門性によって柔軟にアサインされます。
米国エンジニアリングマネージャ主催の毎週のステータスミーティングに加えて、日本に在籍するエンジニアのための業務フォローアップ、キャリアアップのためのミーティングを開催しています。インターンメンバーの場合、時間調整がつく範囲で参加していただきます。
インターン採用プロセス
ステップ1:応募の際は、C0MPUSのプロフィール情報とともに、C/C++によるサンプルプログラムを提出してください。自分でプログラミングしたものであれば内容は自由ですが、できるだけ自分のスキルや興味の対象が現れるようなものが望ましいです。過去に作成したものでも結構です。また、プログラムの完成度は問いません。GithubなどwolfSSLインターンシップ担当者が参照できる形で応募時に提出してください。
ステップ2:提出いただいたプログラムの内容やプロフィールに関してC0MPUSメッセージにより若干のやりとりをさせていただき、お互いに興味があるようでしたら、wolfSSLエンジニアとのインタビューに進みます。
ステップ3:2週間から1ヶ月程度の有給のトライアルプロジェクト。
ステップ4:正式プロジェクトの開始。
インターンを通して得られる経験
•世界的なベンダーでソフトウェア開発現場を経験することで、セキュリティ、暗号技術、プロトコル技術など専門知識はもちろん、学校では学べない製品レベルのプログラミング技術について経験することができます。また、技術だけにとどまらずリモートでの業務の進め方、コミュニケーションなど外からではわからない企業カルチャーも経験することができます。
• グローバルチームの一員として、ソフトウェア開発にチャレンジできる
• C言語のプログラム言語、言語環境と同時に、DevOpsなど環境での開発経験
• セキュリティ周りの知識、プロトコル周りなどの一歩踏み込んだ開発経験
• 英語力の高い学生にはミーティングなどで発表、発言もしてもらいます
こんな方と一緒に働きたい
• 学校やテキストでは学べない、一歩上の技術スキル、プログラミングスキルを伸ばしたい方
• 英語より技術で勝負したい方
• 信頼を大切にし、リモートで業務を連携して進めることができる方
• リモート勤務でも自身を長期に成長させていきたいと考える方
自分で面白いことを見つけてガンガン突き進んでいく人が合っている職場なので、これやりたい、これやってみませんか?、これ作ってみたのですがどうですか?というような自発的に動ける方を歓迎します。
採用条件
• C言語の知見がある方
• 理系学生でなくてもOK
• 学年不問
• 海外からの勤務OK
必須条件
• 日本語でしっかりしたコミュニケーションが取れる方
• 信頼を大切にする方
• 長期にわたるプログラムへの参加の意思と見通しのある方
勤務地
• フルリモート。ただし、十分な通信環境とある程度集中して仕事ができる環境を確保できること。
• 東京近郊の方であれば、1ヶ月に1回程度会うことも可能です。展示会等に参加してもらう可能性もあります。
勤務時間帯
• 8:00~17:00(自分で一人でやれるようになれば時間帯は問わない)の範囲で週10~20時間(10時間以下でも応相談 ※長期休暇中は20時間以上でもOK)
• 立ち上がりは集中的に時間をとって話をしたいと考えています。
• 基本的に学生のスケジュールに合わせることが可能です。
• 慣れたら土日、夜でもOK
期間
• トライアルプロジェクト: 2週間から1ヶ月程度
• インターンプログラム:6ヶ月以上
給与
時給制